過去ログ - 姫子「グッド・ラック」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 21:13:34.20 ID:jhabFmV8o


冬「どうぞ。お菓子もありますよ」

風子「ありがとう」

夏「……」


夏ちゃんは私の隣に座って、お菓子に手を伸ばしている。
差し出されたむぎ茶を口にして、少しだけ緊張が解れていくのを実感する。


夏「もぐもぐ」

冬「……」

風子「……」


『見てくださいよ、このカジカ!』

『ごついですねー』

『見てくれが悪いものほど美味なんですよー!』

『わぁーおいしそうー!』


魚を紹介するレポーターと、スタジオでコメントする司会者のやりとり。
三人並んでテレビを見ている。

なんだか、和むな。


冬「明日、行きましょう」

風子「もちろん」

夏「……」ピッピッピ


明日の朝ごはんは釧路港で勝手丼を食べる予定。
テレビで紹介している魚の刺身がおいしそうだから期待が膨らんでいく。とても楽しみになってきた。

夏ちゃんは携帯電話を操作している。メールかな。


北海道に到着したのは4時半。今の時間は……。えっと……。
動いていない時計を確認して、お洒落な壁掛け時計に視線を向ける。針は5時14分を指していた。

まだ動いてくれない。もう動いてくれないのかな。



叔母「そろそろ帰ってくると思うんだけどね」

風子「……」


時計を気にしている私に答えてくれた叔母さん。
姫ちゃんの帰りを待っていると思われたみたい。


叔母「冬と夏は準備できているの?」

冬「はい」

夏「うん」

風子「……」


冬ちゃんと夏ちゃんもこの旅に参加する。

姫ちゃんとわたしが計画しているところへ二人が乗ってきた形になる。
元々一緒に周ろうと思っていたから、順序が逆になっただけ。なんだけどね。

計5人で道東から道北を周ることになる。



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