過去ログ - 姫子「グッド・ラック」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/16(月) 21:26:25.28 ID:jhabFmV8o

食材が豊富だから、食べるのを止めたくはない。むしろ食べたい。
食べすぎが良くないと、わたしは判断した。


冬「おいしいアイスクリームがあるんですよ〜、後で食べましょうね」

風子「……」

姫子「……」


食器を拭きながら、天使のような声で悪魔の囁きをする女の子。
自然と風子と目が合って、頷き合う。


風子姫子「「 いただきます 」」

冬「?」


――…


夏「これでよしっと」

風子「4人でやるとはやいね」

冬「そうですね、少し楽しかったです」

姫子「……」


夏が最後のお皿を棚に片付けて仕事は終わり。
滅多に無い時間だからわたしも楽しかった。

冬を残して居間に移動するとテレビは天気予報を伝えていた。
わたしと風子は凝視する。


『東部のお天気はご覧のとおりです』

女性アナウンサーの後に北海道の東部分が映し出される。太陽マークが並んでいた。
よかった。と、胸をなでおろす。

いつも見ている地形じゃなかったので、違和感があった。


叔母「晴れみたいね」

母「気温も安定しているから問題ないみたいね〜」

風子「よかった」

姫子「……」

夏「どうしたんですか?」

姫子「明日の天気晴れみたいだよ」

夏「北海道は梅雨がないですからね」


そういってテーブルの横に座る。ずっとそこに座っているから夏の定位置みたいだ。
居場所っていうのかな……、なんだか可笑しい。

時計を見ると7時を回っていた。
夕陽をみようと窓に寄って西の空を眺める。そこは茜色に染まっていた。

昨日のこの時間は船の上だったな、明日はどこでこの空を見ているのかなと考える。
風子が隣に並ぶ。


風子「おいしかったね……」

姫子「…………うん」


まったく違うことを考えていた。



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