661:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/09/30(日) 14:28:57.79 ID:WmJAPMKKo
春子「ギー太は振られたのか〜?」
唯『失敬な! いつも一緒だよギー太とは! サン太は……そう! あずにゃんの弟だよ!』
梓「初耳ですよ?」
いちご「どの曲を弾くの?」
唯『有名なアーティストの曲だよ〜。それでは聴いてください! 三線の花!』
カン カカカン カカカン カカカン
初めて聞く楽器の音が流れ始める。
いちご「……」
和「……」
姫子「……」
みんな聴き入っていた。
唯『 いつしか忘れられた オジーの形見の三線
床のまで誕生祝の 島酒にもたれて
ほこりを指でなでて ゆるんだ糸を巻けば
退屈でたまらなかった 島唄が響いた 』
左手で時を刻む時計を掌で包む。
唯『 鮮やかによみがえる あたなと過ごした日々は
やわらかないとしさで この胸を突き破り
咲いたのは 三線の花 』
唯『 テレビの斜め向かいの あなたが居た場所に
座ればアルミの窓から 夕月が昇る
家族を眺めながら 飲む酒はどんな味
眠りに着く前の 唄は誰の唄 』
お祖父ちゃんを思い出した。
いつも座っていた場所。
その隣にわたしも座っていた記憶が蘇る。
唯『 この空もあの海も 何も語りはしない
この島に暖かな 風となり雨を呼び
咲いたのは 三線の花
秋に泣き冬に耐え 春に咲く 三線の花 』
カン カカカン カカカン カカカン
目元を拭って、拍手を送る。
パチパチパチ
拍手が次第に大きくなり響く。
パチパチパチパチ!
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