9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/04/15(日) 09:54:52.53 ID:45Owf8ybo
――…
すでに陽が沈む時間帯だけど、私と姫ちゃんは真逆の空を眺めていた。
他の乗客は、夕陽の沈む空を見るため反対側に集まっているのに。
そう、私たち二人は天邪鬼。
姫子「……夜が始まるね」
風子「……うん。夕陽が沈んでいく向こうは終わり、暗闇が覆っていくこっちは始まり」
姫子「夜行性じゃないんだから」
風子「結局4時間も寝てしまったから、逆転しちゃったかも」
姫子「初めからそんな調子で大丈夫なの?」
風子「うん、もちろん。大丈夫。はい。絶対平気」
姫子「そんなに強調されると逆に不安になるから」
風子「……そう簡単にはイルカの群れとは出会えないよね」
姫子「このあたりでそういう話聞かないから、希望は持たないほうがいいよ」
風子「見てみたいなぁ」
姫子「まぁ、ね」
たまに思う。
姫ちゃんは他の誰よりも女の子なんじゃないかって。
幼馴染のなっちゃんと英子ちゃんにそれを聞いてみたら驚かれたけど。
姫子「そろそろ冷えてきたね。お腹も空いたし、中に入ろうか」
風子「うん、そうしよう」
666Res/862.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。