過去ログ - 杏子「朝起きたら、ほむほむがアタシの口の中で死んでいた……」
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974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/16(水) 22:58:36.49 ID:rehrW/dTo
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マミ「ほむほむー!ご飯よー!」

トテトテトテ・・・

ほむほむ「ホムホムーホムー」

マミ「はい、今日はロールキャベツを作ってみたの。
   お口に合うかしら?」

ムシャッ!ムシャムシャ!モゴモグ・・・

ほむほむ「ホムッ!!」オイシイ!!

マミ「うふふっ、そう。
   いっぱい作ったからどんどん食べてね」

ほむほむは―――――――感謝していた。
自分はかつて群れに属していたが生まれながらの気弱さに付け込まれ、
仲間であるはずの者から虐めを受けていた。
餌もろくに回されず、好きになったまどまども奪われ、毎日毎日サンドバックにされていた。
自分がそんな目に遭うのはやはりこの気弱さがいけないのだろう。
そう自分を納得させて過ごしていた。

だが、転機が訪れた。
巣が何者かによって襲撃されたのだ。

巣の守り主であったりぼほむ・白まども無惨に殺され、
仲間は子供・妊ほむ関係無く次々と潰されていった。
自分は巣の隅っこで震えることしかできず、生来の気弱さに初めて嫌気が指した。
やがて、巣に火が放たれた。
燃え盛る炎が巣の入り口から、食堂・皆の部屋・妊ほむの分娩室・りぼほむ白まどの部屋・いつも虐めに使われてた部屋・・・
楽しかった思い出も嫌な思い出も全て燃やし尽くしていくようだった。


やがて、火が消えた。

残ったのは仲間の死骸と思われる真っ黒に焦げた物体と、煤だらけのかつての巣。
自分はとっさに地面に穴を掘り、火をやり過ごしていた。
以前虐められてた時に逃げ場が無くなり、穴を掘って隠れたことがある。
それがこんなところで役に立ち自分だけが生き残るなんて皮肉なものだ。


そして――――――――


マミ「どうしたのほむほむ?ボーッとしちゃって」


この人に出逢った。

土と煤で汚れて、服も髪もボロボロだった自分を、この人は拾ってくれた。
お風呂に入れて、ご飯を食べさせてくれた。
その時思いっきり泣いた。
虐められても情けなくても仲間が死んでも・・・決して泣かなかったのに。
一生分の涙を流して、次に気付いた時には布団の中で朝日を浴びていた。


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