過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
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11: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/20(金) 20:18:25.28 ID:rMrBg6Mb0

《1182号》


そうして、実験の合間をぬってパトロールについていくようになって三週間が経ち、ミサカは気づいてしまいました。
まず、アナタはとても優しい人なのだということ。
アナタは誰でも助けます。事件に巻き込まれている人。困っている人。みんな助けます。

そして

「おまえ、学校行かなくて大丈夫なのか?」

ミサカがクローンであることを知らないこと。言いそびれたのだから、知るはずが無いという事実。
そして、もしクローンだと知ったときアナタはどう思うのか、という疑問

この人はミサカを普通の女の子だと思っています。だからミサカにも優しいのだ。そう思いました。
だからもしミサカがクローンであると知ったら。たった18万円の価値しかない人形だと知ってしまったら。
――それでもアナタはミサカを普通の女の子として扱ってくれるのでしょうか。

ミサカの答えはノーでした。実験動物に対して進んで優しくする人間など存在しません。

他のミサカにはなぜミサカがこんなことを思うのか分からないでしょう。
ミサカ自身にも分かりません。
ミサカが分かるのは――いえ、知っているのは、ミサカがクローンだと知られたとき全てが終わる。
ただそれだけです。

だからミサカは思いました。


アナタには決して知られてはならないと。ミサカがクローンだということだけは、絶対に。





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