過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
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12: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/20(金) 20:19:36.40 ID:rMrBg6Mb0

《削板軍覇》


そうして、アイツがパトロールの際俺についてくるようになって三週間がたったころ、俺は気づいた。
アイツがなんらかの事情を抱えているということに。

まず初めに抱いたのはふとした疑問。

なんでアイツは学校に行かないのか、なぜ夜遅くでも外出できるのか。
だから聞いてみた。平日なのに学校に行かなくて大丈夫なのかと。

別にどうってことの無い、単純な疑問。

サボっているならそれはそれでよかった。俺自身も学校に何日も行ってないしな。
それだからこそ一ヶ月経つまでそのことを疑問に思わなかったのかもしれないが。

「ミサカは・・・・・・」

しかし、質問をしてからその日はずっとアイツは何も話さなかった。
何か言っても上の空だ。
やはり、質問が悪かったのか?いわゆる地雷というやつを踏んでしまったのか?
正直不安だった。そして心配だった。

しかし次の日の朝、待ち合わせ場所にいたアイツはいつもと変わらない様子だった。
むしろ普段よりもよく話す気がした。
だが何かが頭に引っかかる。それがなんなのか・・・・・・全く分からねえ。

でもそのときの俺にも、一ヶ月パトロールについてきたアイツについて一つだけ分かっていることがあった。
アイツは優しいやつだということ。悪いことなど出来っこない。できるわけが無い。


たとえどんな事情を抱えていたとしても、俺はアイツの味方になってやれる。

そう思った。




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