過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
1- 20
19: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/20(金) 20:26:49.07 ID:rMrBg6Mb0

《1182号》


そして今ミサカは走り続けています。


白い影がミサカを追い抜き――

「これでトドメだなァ」

――もう走れなくなりました。

足から真っ赤な血が流れ出します。


――――辺りの壁が、崩れ落ちます。

上から降り注ぐコンクリートと、それを呆然と眺める自分

次第に遅く、鮮明になってゆく時間の中で

ミサカはそれをどこか人事のように感じていました。

ミサカの役目はもうすぐ終わります。

だから、これでいいんです。



アナタにお願いがあります。

ミサカのことは忘れてください。

出遭ったことも、話したことも、――――ミサカがクローンだということも

全部。全部です。




そして

もう一つだけ願いが叶うなら、最後にアナタに伝えたい。



ミサカと子猫を助けてくれたこと

パトロールに連れて行ってくれたこと

ミサカを認めてくれたこと



ミサカのことをイイヤツだって言ってくれたこと



本当にありがとうございました









<<前のレス[*]次のレス[#]>>
50Res/32.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice