過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
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32: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/29(日) 18:26:09.31 ID:8bH+SKVE0

《削板軍覇》


息が荒い。
コイツの体から気持ちの悪い汗がふきだしているのが分かる。

その状態は俺が想像していたより酷いものだった。
とりあえず、ありあわせのもので応急手当をする。

体のあらゆる部分からの出血
コンクリートはコイツの血で真っ赤に染まっている
そして、ボロボロの足に目をやると、白いもの――――骨が見えた




なんでだよ

何でこんなことに――――


「早く――――逃げてください」

声が聞こえた瞬間、大きな笑い声とともにコンクリートの塊が降ってきた。

とっさにコイツを抱えてよける。

振り返る。
俺たちのいた地面には、クレーターのような穴が開いていた。

「ぎゃはっ!随分運のいいやつらだなァオイ。今のがぶち当たってたらお陀仏だったのによォ!」

目の前で笑っているやつ

「なンなンですかァオマエ。いわゆる部外者ってヤツか。そンな粗大ゴミ抱えて何やってンだァ?」

今の攻撃を躊躇無く仕掛けてきた野郎

「ソイツぶっ殺す予定だったのによォ、オマエが邪魔するってンなら」

コイツをこんなにまでボロボロにした根性無し

「オマエもろとも殺るしかねェよなァ!!」




――――俺の中で、何かがプツンと音を立てて切れた








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