過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
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8: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/20(金) 20:15:26.01 ID:rMrBg6Mb0

《削板軍覇》


振り向いてみると、思った通りあの川で見つけた女の子だった。にしても相変わらず特徴的なしゃべり方だな。
なんで戻ってきたんだ?また困ったことでもあったのか?疑問符が頭いっぱいに広がる。
しかし、アイツが発した言葉は俺が予想もしなかった言葉だった。

「この前はありがとうございました。」

正直驚いた。
女の子がたった一人で俺を見つけ出してこんなところに来ているということもだが、俺が一番驚いたのは礼を言われたことに対してだ。
今までに何十人と助けてきたが、その中で一度でも礼を言われたことなどなかった。
たいていのヤツは俺がレベル5だと知るとすぐに逃げていった。
・・・・・・そしてそれは、”助けたやつ”に限った話ではない。
でも俺はそれでいいと思っていた。悪いやつを懲らしめて、弱いやつを守れるなら。

上着を着せられた。

珍しいことに、俺としたことがうまく言葉が出てこなかった。やっとのことで搾り出せたのは、たったの五文字。
アイツはそれを聞いて不思議そうな顔をしていた。そりゃそうだろうな。

おもしろいヤツだ。そう感じた。




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