過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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◆otXcqJ9cB.
[saga]
2012/04/23(月) 19:10:07.46 ID:mUFYlzmko
>>826
:8
「………目の前で子供が死んだのを見たことはあるか?」
気づけば、貴方はそう告げていた。
目の前に座るカレンは少しだけ沈黙し、あります、と答える。
「そっか」と、そう、貴方は笑った。
そこでカレンは、気づいた。
貴方の瞳からは色は失われ、まるで機械に録音したかのように語りだしたのだから。
「―――昔、“僕”の後ろをちょろちょろと付き纏ってた子供が居た」
貴方はゆっくりと語る。
あれは何処の国だったか、そしてどんな出会いだったか。
気づけば、あの子は貴方に銃を向けていたんだったか。
敵として、兵士として、あの子は戦っていた。
それは気まぐれだったのだ。
ふとした縁で拾って、孤児院施設に入れて、その子は育った。
そしてまた、戦場にと戻ってきた。
貴方の後ろを追いかけながら、あの子は当然のようにそこに居た。
「せっかく戦いから逃れることが出来たのに、馬鹿だと思うだろう?」
だが、それは悪くなかった。
何時の間にかあの子は貴方を支え、貴方もあの子を支えた。
二人で叫びながら爆撃から逃げたり、また同じような兵士となった子供を施設に送ったり。
家族のように息が合い、兄妹のように笑い合い、共に背を預けた戦友になっていた。
「だけど、死んだよ」
貴方がプレゼントした帽子が風で飛ばされて、それを拾おうと追いかけて、地雷を踏んだ。
体の半分が消し飛び、息も絶え絶えのあの子が呟いたのは何だったか。
「殺して」という懇願だったような、「死にたくない」という嘆きだったか、「ごめんなさい」という意味不明の謝罪だったか。
あの時、追いかけてその手を掴んでいれば止めれたのかも知れない。
だから、○○○○はそこで一度死んだ。
罪悪と後悔に押し潰されないために。
ここに今残っているのはその残滓、毎日をふざけて生きる、“俺”だ。
そうでなければ、いけないのだ。
そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、
そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、
そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、
そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、
そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ、そうじゃなきゃ。
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