過去ログ - 【Fate】みんなでかんがえたサーヴァントで聖杯戦争【皆鯖】
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951:1 ◆0e.G9BzteE[saga]
2012/05/03(木) 01:13:21.73 ID:inXICoYx0
判定1：セイバー「何故です!?　どうして、どうして貴方が――」(戦意喪失)


セイバー「……ジル、なので、すか？」


紫の聖骸布を纏った少女は、目の前で膝をつく大男に言葉を投げかける。
その声は、とても震えていた。信じられない、信じたくない。そんな気持ちに満ちた弱々しい少女の声。

だがジルという名を聞いた途端、キャスターは目を大きく見開いて勢いよく顔を上げた。
その顔に浮かんでいるのは、まるで暗闇の底で一筋の光を見つけたような、喜びに満ちた表情。
ただの笑顔ではなく、地獄の果てに救いを見た、そんな歓喜に満ちた笑顔。


キャスター「おおぉぉぉ、我が麗しの乙女よ！　我が名を、我が顔を、私を覚えておいでですか！
　　　　　　その通りで御座います！　貴女の忠実なる永遠の僕、ジル・ド・レェにて御座います！
　　　　　　貴女の復活だけを祈願し、いまいちど貴女と巡り合う奇跡だけを待ち望み、こうして時の果てにまで馳せ参じてきたのですぞ、ジャンヌ！」


歓喜ここに極まるというように、その瞳から柱のように涙を流すキャスター。

一方のセイバーは剣を構えることすらできず、呆然とキャスターの顔を眺めているしかできない。
絶望を見たような表情。信じていたはずの希望に、裏切られたような、そんな表情。
その目は大きく見開かれ、悲しみの涙さえ流れることはない。

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