過去ログ - れいか「ココロやすまるトコロ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/22(日) 15:10:11.75 ID:8NfE8mWF0
なお「あれ、れいか!?」

れいか「な、なお! どうして?」

聞き慣れた声に振り向けば、肩より少し長めに伸ばされた髪を黄色いリボンで結んでいる、今まさに焦がれていたなおの姿があった。
彼女の姿を見ただけで動悸が激しくなる。発した声は上擦っていて、それが恥ずかしい。

なお「それはこっちのセリフ。私は筆箱忘れたから取りに来たんだ」

部活終わりなのだろう、うっすらと額に汗のかいたなおは、教室に入ってくると自身の机の引き出しを漁り筆箱を取り出した。
その一つ一つの動作さえ見惚れてしまうのは、前よりも一緒にいられる時間が減ったせいか。

なお「れいかは?」

れいか「私は生徒会の仕事が終わったので鞄を取りに」

自分に向いた視線にどきりとする。
少し違うが本当のことと、生徒会に行く前に机にかけておいた鞄を指差した。

なお「お疲れさま」

れいか「なおこそ、お疲れさま」

にこりと笑えば、なおも「うん」とほほ笑む。
それだけで先ほどまでもやもやと曇っていた心に光が差しこむ。
筆箱を鞄にしまったなおが傍に寄ってきた。
思わず居住まいを正す。二人きりになれるのはいつ以来だろうと考えてしまう。





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