102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2012/05/02(水) 00:08:43.55 ID:nPUC8axTo
女「そ、そろそろ……放すね」
もうじきに校門が見えてくる頃で、周りにもちらほら生徒の影が見えた。
少しもどかしい感じもするが、仕方が無いことだ。
彼女は最後に一瞬強く腕を握りこんだ後、そっと腕を抜き取った。
女「ふぅ……、あ、ありがとう」
男「別に……」
彼女の方を一瞥すると、ちょうど彼女もこちらを見ていたようで視線が重なり合った。
彼女の目がとても綺麗な色を魅せているのに気付く。
目だけではなく、耳や唇や少しばかり目にかかった髪の毛など。
それらは見慣れていたはずのものだったが、今改めて見てみると、
どれもが不思議な吸引力を持っていて目を奪われてしまう。
女「男くん……あんまりじっと見つめられると……」
男「わ、悪い。……でも、よく見ると結構可愛いよな」
女「か、かわわわわ!? わ、私が?」
男「他に誰がいるんだよ」
女「だ、だって、男くんに初めて言われたし」
男「……口がすべった」
女「う、うん……」
男「…………早く行くぞ」
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