過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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◆otXcqJ9cB.
[saga]
2012/04/25(水) 01:04:25.13 ID:DrK+LCIvo
《プロローグ》
魔術師という存在は貴方にとって庇護の盾だった。
あの頃は家に置かれていたけど、あの呪いを発するような場面は無い。
それを疎ましい、嫌だと貴方は感じていた。
だが、一般社会に出て気づく。
「ああ、私の呪いは害悪なのだ」と。
この黒子の呪いは、女性の感情を虜にする魔性の物。
気づけばそれによって巻き込まれ、それによって生き方を変えていった。
それで至ったのは、探偵だったか。
魔術はそういった探索に便利だし、この黒子だって「仕事」に使える。
調べたい対象の会社の従業員、そして家族。
娘だったり母親だったり、少し抱けば何でも吐露した。
そうして簡単に手に入れた金は、貴方の心を何も埋めない。
ただ、自分というものが死んでいく感覚があるだけだった。
それもそうだろう。
だって、貴方にとっての他人とは「好意を向ける女」と「悪意を向ける男」だけなのだ。
世界がきつい2色で塗り潰されるようなものだ。
だから、それから離れたくて、誰もいない小さい部屋で膝を抱えて何日か考え込む。
それがたまに、貴方にはあった。
「………」
聖杯戦争。
貴方は今、片手に持つ本にはそう描かれていた。
万能の器、殺し合い。
家から持ち出した数少ない本の一冊にはそればかりが描かれている。
令呪、というものの欄。
それを眺め、貴方は自分の手を見た。
何の因果だろうか。
貴方に令呪が宿っていた。
それは何処か熱を持っているようで、貴方はまた膝を抱え込む。
気づけば貴方は、ぼそぼそと呟いていた。
小さく、確実に、召喚の呪文を。
《プロローグ END》
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