過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
1- 20
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/04(金) 14:07:34.09 ID:t9IXALoJo




 俺は屋上に寝そべって眠っている。妙な夢を見ていた。

 ひどく薄暗い夢だ。病院、寝静まった夜の病院だ。
 病室の入口の引き戸の擦りガラスから、非常口を示す緑色のライトがぼんやりと幽霊みたいに見えた。
 俺はベッドで体を休めている。

「目をさましなよ」

 男の声がした。
 俺は言葉の通り、瞼を開く。上半身を起こすと、瞼を擦った。左手から点滴のチューブが伸びている。

 ベッドの脇に立つ男は、ひどく歪んだ笑みを浮かべていた。

「いいかげん、目を覚ますといい」

 彼は大仰な口調で言った。
 
「いつまでガラテアに頼っているつもりだ? あんなものは所詮、幻に過ぎない。現実はいつでも俺と共にある」

 黒い前髪をたらし、顔を隠した青年。ひどく薄暗く、青白い男。
 彼は静かに、名乗りをあげる。

「このカリオストロが、君に"現実"を見せてあげよう」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
445Res/341.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice