過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/05/05(土) 16:18:46.52 ID:L/5QaS6oo
◇
ふと立ち寄ったコンビニで、店員と警官が話をしていた。
今日の午前中、どこどこのコンビニに強盗が侵入して云々。
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2012/05/05(土) 16:19:13.29 ID:L/5QaS6oo
◇
ハカセは悲しかった。俺が知らないはずの話だ。
以下略
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2012/05/05(土) 16:19:56.34 ID:L/5QaS6oo
別にまったくいないというわけではないし、話す相手もいる。避けられても嫌われてもいない。
だが、結局ひとりなのだ。休日に遊びに行く話になっても誘われない。
班決めになっても、一人で余る。もちろん余ったあとで誘われたりするが、それは所詮「後付」なのだ。
以下略
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2012/05/05(土) 16:21:01.47 ID:L/5QaS6oo
ひどく疲れていた。もういいじゃないか、と思う。
これまでに楽しいことはそこそこあった。そうだ。俺は十分に楽しんだ。
これまで以上に楽しいことなんて、どうやらこれから先、ありそうにない。
以下略
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2012/05/05(土) 16:21:35.91 ID:L/5QaS6oo
ハカセは悲しかった。なぜかは分からないが、とても悲しかった。
この先もこんなことが続くのかと思う。あと何度繰り返されるのかと。
それでも脱落することはできない。膝をつくことはできないようになっている。
もう永遠に等しいほどの時間、こんなことを繰り返しているような気がした。
以下略
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2012/05/05(土) 16:22:01.92 ID:L/5QaS6oo
◇
"ズレ"る。
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2012/05/05(土) 16:22:42.40 ID:L/5QaS6oo
だが、そうまでして俺はいったい何を守りたいのだろう? 社会的な立場? 周囲からの信頼? 高慢な自己像?
どれも最初から有って無いに等しい。何を守りたいのかもわからないのに、俺はとりあえず自分が周囲から外れないように行動する。
どうしてだろう。
以下略
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2012/05/05(土) 16:23:27.23 ID:L/5QaS6oo
◇
後輩が俺の前に姿を現したのは、俺たちが例の怪談について調査することをやめた二日後の、夕方五時を過ぎた頃だった。
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2012/05/05(土) 16:24:00.27 ID:L/5QaS6oo
「旧校舎で部長たちが突然いなくなっちゃうから、わたしずっと探してたんですよ。
シラノ先輩もハカセ先輩も消えちゃうし、どこ行ったのかと思って、本当に怖かったんですよ」
「……待って。違う。いなくなったのはお前の方だろう? 俺たち三人はずっと同じ場所にいた。あの鏡の前に」
以下略
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2012/05/05(土) 16:24:27.31 ID:L/5QaS6oo
「……トンボは?」
と俺は訊ねる。
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