過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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2012/05/05(土) 16:21:35.91 ID:L/5QaS6oo
ハカセは悲しかった。なぜかは分からないが、とても悲しかった。
この先もこんなことが続くのかと思う。あと何度繰り返されるのかと。
それでも脱落することはできない。膝をつくことはできないようになっている。
もう永遠に等しいほどの時間、こんなことを繰り返しているような気がした。
以下略
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2012/05/05(土) 16:22:01.92 ID:L/5QaS6oo
◇
"ズレ"る。
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2012/05/05(土) 16:22:42.40 ID:L/5QaS6oo
だが、そうまでして俺はいったい何を守りたいのだろう? 社会的な立場? 周囲からの信頼? 高慢な自己像?
どれも最初から有って無いに等しい。何を守りたいのかもわからないのに、俺はとりあえず自分が周囲から外れないように行動する。
どうしてだろう。
以下略
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2012/05/05(土) 16:23:27.23 ID:L/5QaS6oo
◇
後輩が俺の前に姿を現したのは、俺たちが例の怪談について調査することをやめた二日後の、夕方五時を過ぎた頃だった。
以下略
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2012/05/05(土) 16:24:00.27 ID:L/5QaS6oo
「旧校舎で部長たちが突然いなくなっちゃうから、わたしずっと探してたんですよ。
シラノ先輩もハカセ先輩も消えちゃうし、どこ行ったのかと思って、本当に怖かったんですよ」
「……待って。違う。いなくなったのはお前の方だろう? 俺たち三人はずっと同じ場所にいた。あの鏡の前に」
以下略
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2012/05/05(土) 16:24:27.31 ID:L/5QaS6oo
「……トンボは?」
と俺は訊ねる。
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2012/05/05(土) 16:24:55.55 ID:L/5QaS6oo
◇
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2012/05/05(土) 16:25:28.90 ID:L/5QaS6oo
いろいろなものが変化したはずなのに、彼女の様子は一切変わらない。
なぜなのかと問うと、彼女はこう答えた。
以下略
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2012/05/05(土) 16:26:05.95 ID:L/5QaS6oo
◇
俺と後輩は児童公園からの帰路を歩く。こうして会っても、話すことは何もない。
お互い、自分の身に何が起こったのかを理解できていないからだ。
以下略
201
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2012/05/05(土) 16:27:03.33 ID:L/5QaS6oo
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かしましいコール音が部屋の静寂を切り裂いた。電話を受け取っても、すぐには声が聞こえなかった。
以下略
202
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2012/05/05(土) 16:27:39.92 ID:L/5QaS6oo
つづく
>>185
まぁそうです
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