過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
1- 20
208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/06(日) 18:14:08.41 ID:PB+9q1/Uo

 どう説明するべきかを迷っているように、彼の視線は俺の顔と目の前の景色とを行き来した。
 そこには家があった。表札がある。郵便ポストがある。庭先に子供用の小さなブランコが置いてあった。
 二階の部屋のクリーム色のカーテンが視界に入った。

「ここに、あったはずなんです!」

 後輩は叫ぶ。

「わたしの家が! でも、違う。この家は違う。ぜんぜん違うんです!」

 俺は後輩の家の様子を知らなかったが、たしかに表札の苗字は違う。
 主観的なことを言えば、彼女の家にはとても見えない。
 それとは別に、この家はたしかに彼女の家ではない、というある種の確信が胸の内にあった。
 こういうことが多すぎる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
445Res/341.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice