過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/06(日) 18:25:41.61 ID:PB+9q1/Uo

「恵まれている」という言い方をするなら、俺はたしかに恵まれている。

 俺は、彼女と自分の人生はきっとねじれの位置にあるのだと考えながら、頭の中で反論した。

 両親がいない子供の悲しみは、その子供の悲しみでしかない。
 俺が何かを言ったとしても言わなかったとしても、それは"彼"の問題でしかない。

 どうして"彼"の問題に対して俺が配慮しなければならないのだろう?
 仮に俺が「両親は必要だ」と口に出したなら、彼のもとに両親が帰ってきたりするだろうか。
 
 更に、俺はたしかに五体満足の身体を持っているが、だからといってこの手や足で成し遂げたいことなどない。
 もし腕がなかったり足がなかったりしたら欲しがるかもしれないが、だからどうしたというのだろう。
 現に俺は五体満足の身体であり、そのことにさしたる喜びを抱いてはいないのだ。

 鼻から空気を吸い込むたびに、この世のすべてに感謝しろとでも言うのだろうか?
 見ず知らずの他人について考え、その人のために言葉を選ぶべきだとでも?




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