過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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[saga]
2012/05/07(月) 14:37:15.62 ID:SeOAfSECo
俺は思い出せるかぎりの記憶を遡り、"日常"と名付けられる場面と"非日常"との間を区切ることにした。
まっさきに思い浮かぶのは、あの手紙。今となってはあの手紙の内容もなんだか白々しく感じる。
"女神ガラテア"の力によって封印された"魔神カリオストロ"の復活。
それを防ぐために、"半神の身になった英雄の魂"の生まれ変わりである俺の協力が必要だという。
あの手紙はティアからのものだったはずだ。……そういえば、ティアの姿はしばらく見ていない。
俺は目の前に現れたものはすべて"現実"として扱うことにしていた。
だからティアという妖精の存在を疑うことなく認めたのだ。
――それならば、なぜ"現実として扱ったか"についても考えておくべきだろう。
俺の身には、六月の半ば頃から奇妙な"ズレ"が起こっていた。
過去とも未来ともつかない奇妙な時間に、俺は巻き込まれてしまっていた。
その光景は、白昼夢と呼ぶにはあまりに生々しい感触を伴っていた。
「これを現実でないことにしたら、何が現実なのか分からなくなる」と思い、俺はそのすべてを現実として扱うことにしたのだ。
目の前に起こったことはすべて現実として受け止めていた。夢と現実、妄想と現実の区別は、俺にはとうに曖昧だった。
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