過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 23:03:00.56 ID:xltWL3yio

「ここは"現実"なの?」

「君がそう呼ぶものに近しい。でもちょっと違う。まだ思い出せてない」

「何を思い出せてないんだろう?」

「思い出すしかない」

 彼女はそこで言葉を区切った。俺は次の質問を投げかける。

「あの鏡を通って、元の場所に戻ることはできる?」

「できるよ。でも、本当にそれでいいの?」

「分からないけど……」

 俺はフェンスの向こうの空を見つめた。灰色にくすんだ雲が頭上を覆っている。
 ここにも長くはいられない、と俺は思った。

 スズメには何も言わず、俺はそのまま屋上を出ることにした。
 俺は何を忘れているのだ?




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