過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 14:47:18.47 ID:T5BAMud9o



 
「おや」
以下略



313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 14:47:52.08 ID:T5BAMud9o

「必要?」

 冗談よせよ、と俺は思った。

以下略



314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 14:48:22.45 ID:T5BAMud9o

 俺は街を歩いた。もう外は夜だった。電灯と看板に照らされた街。ひどく空しい。
 眠るべきだ。
 みんな眠ってしまうべきだ。夜は特に。

以下略



315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 14:48:50.78 ID:T5BAMud9o


 ――甘い匂い。
 
 路地は暗く、視界はきかない。匂いのする方へ近づいていく。一歩一歩。 
以下略



316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/10(木) 14:49:17.47 ID:T5BAMud9o

 心臓が鈍く脈動する。息を呑んだ。
 何かの塊だと思っていたのは、どうやら人の身体らしい。

 気付けば、何者かの気配がする。ティアが何も言わずに舞った。
以下略



317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/10(木) 14:50:01.56 ID:T5BAMud9o
つづく


318:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/05/10(木) 17:05:55.63 ID:iuVABCqKo
1乙


319:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/05/10(木) 20:16:54.84 ID:xQJa8cGlo
シオラン臭い。つーか全体的にフランス臭い。


320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/11(金) 14:07:45.00 ID:6a/c9eaQo




 自然科学部の部室には、シラノが横たわっていた。
以下略



321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/11(金) 14:08:20.15 ID:6a/c9eaQo

 もう何もかもどうでもよかった。明日隕石が落ちてこようがかまわない。
 何もかも、俺の中の手触りは失われていく。そもそもこんなふうに立っている今だって、俺はちゃんと覚醒しているのか?
 
「拗ねないでよ」
以下略



322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/11(金) 14:08:55.57 ID:6a/c9eaQo

「最初からだよ」と彼女は答える。

「ずっと前から、みんな傷ついてるの。たくさん血を流してる。それでも歩いていたの。気付かないふりをして。
 それでなんとかなっていたし、なんとかしないといけなかった。でも、もうだめなの。
以下略



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