過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:17:02.53 ID:nvXF6Ocvo




 半年後の春先に俺はコンビニでバイトを始めて、煙草の銘柄やレジ打ちの仕方を覚えるのに四苦八苦した。
以下略



428:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:17:28.59 ID:nvXF6Ocvo




 魔法使いは春に街を去った。
以下略



429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:18:05.15 ID:nvXF6Ocvo

「結局さ、アンタは何も説明してくれなかったし」

「説明が欲しかった?」

以下略



430:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:18:39.80 ID:nvXF6Ocvo




 秋の終わりごろ、公園のベンチの下で、一匹の捨て犬を拾った。家に連れて帰って、そのまま飼うことになった。
以下略



431:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:19:07.95 ID:nvXF6Ocvo




 俺は文化祭の前に一本の小説を書き上げた。くだらない小説だった。
以下略



432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:19:45.15 ID:nvXF6Ocvo




 ある予感が、ずっと胸のうちにあって、その予感は二年後の春になってから、より鮮明になった。
以下略



433:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:20:17.52 ID:nvXF6Ocvo

 俺と妹は、しばらく肌寒い駐車場で話をしていた。どうでもいい話だ。そういうタイミングがある。
 こうした時間をとれるようになったことは、いくらかの変化を示しているかもしれない。

 無駄なことなどなにひとつない、と言うか、無駄なことがあってもいい、と言うか。
以下略



434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:21:19.75 ID:nvXF6Ocvo




 彼女は俺と同じ学校に入学した。妹と同じ学年。
以下略



435:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:22:02.04 ID:nvXF6Ocvo




「話、聞いてますか?」
以下略



436:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:22:28.36 ID:nvXF6Ocvo

 俺は今、間違いなく幸せだった。 
 けれど思う。この土の下には、あの手首が埋まっているのだ。
 俺たちはあの手首の上に座っているのだ。死の上に立っているのだ、と。
 
以下略



437:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/16(水) 00:23:07.07 ID:nvXF6Ocvo

「また逃げちゃうのかと思って」

「また」、と彼女は強調した。

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