過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 15:43:19.86 ID:EJ+zLRyao




 俺は夕方の昇降口で立ち尽くしていた。そのことに、ふと気が付く。
 時間の流れをおそろしく緩慢に感じた。今日はいったい何日で、自分は今まで何をしていたのか。

 今日は一日を屋上で眠って過ごし、放課後になってから部室に顔を出した。
 誰もいなかったので、図書室で本を返して、帰ることにした。

 不意に、雨に気付く。音がまったくしなかったので分からなかった。もうほとんど霧雨のようになっていた。
 湿った空気が辺りを覆っている。

 このまま帰る気にはなれず、俺は屋上に向かうことにした。
 天気は悪いが、だからといって何かが変わるわけでもない。

 気分次第だ、全部。思うがまま。自由気ままに過ごしている。
 誰も隣にはいない。ひとりぼっちだ。それが自由ということなのだ。

 階段を昇る。いままで何度この階段を昇っただろう?
 もう数えきれないほどの時間、こんな生活を繰り返している気がする。

 いつまでこんなことを続けたらいい?




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