過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/27(金) 15:45:32.25 ID:EJ+zLRyao




 家に帰ると、妹がリビングのソファで眠っていた。何も言わず部屋に戻る。 
 鞄を机の上に置き、制服を着替えた。
 
 キッチンに入って、炊飯器で白米を炊く。時間は十分にあった。
 冷蔵庫の中を確認し、あまっていた野菜とベーコンを使い、野菜炒めとスープを作ることにした。

 頭が熱に浮かされたようにぼんやりとしていたが、作業には支障がなかった。

 準備ができた頃には六時半が過ぎていた。中学のジャージを着たまま眠る妹を起こして夕飯にする。

 会話はほとんどなかった。いつからかは分からない。
 
 両親は帰ってこない。仕事だ。"仕事"? そう、仕事だ。
 彼らが仕事だと言っているのだから、仕事には違いないのだろう。それがどんな内容なのかは知らない。

 とにかく仕事だと言ったら仕事なのだ。疑う理由なんてない。俺は言われた通りに家の中の雑事をこなせばいい。
 何も考えるべきじゃない。……嫌なことなんて考えない方がいいのだ。




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