3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/04/26(木) 18:04:05.14 ID:Dl3hGjKDO
オアイーブ「……ふう」
老いた皇帝を半ば追い立て気味に帰らせ、オアイーブは瞳を細める。
そこに浮かぶ蔑みの感情を隠しもせず、オアイーブはくだらなそうに、皇帝の帰ったドアへ向けて吐き捨てた。
オアイーブ「皇帝……捨て駒にもならないとは、所詮は劣等種か」
短命で無能な現代人なぞ、長命で優れた古代種のオアイーブたちにとって奴隷と同義。
例えそれが皇帝であってもオアイーブにはよくても『飼い犬』と変わらなかった。
オアイーブ「さて、どうしたものか……」
オアイーブはテーブルに行儀悪く腰を下ろし、頭をひねる。
『飼い犬』が獲物を仕留めてくれないとなると、策を講じなければならない。
オアイーブ「……」
オアイーブが静かに瞳を閉じると、頭の中で数多の算段が入り乱れ始めた。
長き命が育んだ知識の宝泉。
それにどっぷりと頭から爪先まで浸かり、オアイーブは思索に耽る。
先ほどまで会っていた皇帝の顔なぞ、既に頭の中からは忘れ去られていた。
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