過去ログ - P「神はサイコロを振らない」
1- 20
501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 00:13:06.59 ID:CwoJQmVs0
響「ふぅ。ハム蔵見てるか? ジュニアは元気に育っているぞ」

 あの日何が起きたか分からなかったんだ。あずささんとにぃにぃといると、急に変な感じになって、大切なことを忘れて……。だけどすぐに思い出せた。やっぱり自分完璧だから、忘れなんかしないぞ!

 だけど、悲しいこともあった。事故がなくなったから、ハム蔵の寿命が来ていた。思い出した自分の肩には、ハム蔵の子供が。ハムスターの寿命は長くない、知らないうちに天寿を全うしていたんだ。

響「ゴメンなハム蔵……、最期にいてやれなくて……」

 自分とは別の自分、何を言っているかよく分からないけど、とにかくハム蔵の最期を看取れなかったのは悲しいな。

あずさ「あら、響ちゃん。ハム蔵ちゃんのお墓参り?」

響「あっ、あずささん! うん、最後のあいさつ出来なかったからな」

 悲しいことだけじゃない、にぃにぃとあずささんはやっぱり結婚して、可愛い子供がいた。やっぱり、事故が起きたからじゃなくて、最初から2人は運命の人同士だったんだ。それがとても嬉しかった。

響「あずささん、ねぇねぇって呼んでいいかな?」

あずさ「うふふ、良いわよ?」

響「ありがとう。ねぇねぇ!」

あずさ「なにかしら?」

響「呼んでみただけだぞ!」

 家族を亡くし、10年間を奪われた。だけど新しい家族が生まれた。それだけで今は十分なんだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
532Res/452.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice