53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/28(土) 02:11:38.23 ID:ucw5Fp8K0
亜美「で、でも! お姫ちんじょーだん好きだし! マヤの予言も外れたんだから、これも外れるって! ね?」
亜美は無理にでもポジティブな方向へと持っていこうとする。この中で一番年下で、ずっと一緒にいたはずの真美と離ればなれになって、ようやく再開したのに、消えてしまう、それどころか私たちはここに帰ってきたことを忘れてしまう。それはあまりにも残酷な話。
でも亜美の願いも虚しく、貴音さんは続ける。
貴音「いいえ、亜美。外れる可能性はゼロです」
亜美「じゃあ、じゃ、亜美たちどうして助かったの? あの時、メッチャ怖い思いをして、何のために10年後の世界に来たの? 意味ないじゃん! 結局死んじゃうなら、ここにこうしていることだって、無意味じゃん!!」
真美「亜美!!」
亜美「ゴメン、少し落ち着かせて……」
亜美は泣きながら部屋を出る。私たちは彼女に、何も声をかけることができなかった。
貴音「あいんしゅたいんの言葉に、こういう言葉があります。神はサイコロを振らない。我々人間は、神のそれを受け入れるしかないんです。もうどうしようもないんです……」
真美「違うよ、お姫ちん」
貴音「真美?」
真美「亜美はどうしようもないからって、諦める子じゃないから。亜美はそんなヤワな女じゃないんだから!」
ここにいない亜美にも聞こえるように、真美は大声を出す。ドアの外には、誰もいない。
真美「ゴメン、ちょっと探して来るね。亜美のことを1番分かってるのは真美なんだから……」
そういって真美は駆け出す。不安がいっぱいで仕方がない、たった一人の妹のもとへ。
532Res/452.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。