過去ログ - 上条「それでも俺は・・・・・・。」
↓ 1- 覧 板 20
17:>>1[sage]
2012/05/02(水) 21:48:38.98 ID:f6EgXf4Y0
少し時は遡り、御坂美琴は上条の背中の温かさを堪能しながら夢の中にいた。
夢の中では、周りの景色が真っ白けの所に優しく微笑んでる上条が目の前にいた。
美琴(これは・・・夢?そうなの?アンタ。)
上条は笑ったまま動こうとしない。
美琴(夢の中のようね。)
夢だと理解した御坂美琴はなにやら考え始めた。
しばらく悩んでいたかと思うと、急に顔が耳まで真っ赤になった。
美琴(なななな、何を考えているの、私!!?んなことやれるわけないじゃない!?///////)カアァァァァァ
またしばらく頭を抱えながらもだえていた美琴だが、少しするとちらちらと上条のほうを見始めた。
そして、意を決したように上条に向き直った。
美琴(い、いいわよ・・・ね?夢の中だもんね?)
大きく深呼吸をして、上条の前まで来た。
すると、美琴は上条に思いっきり抱きついた。
そして、さすが夢であろうか、上条も抱き返したのだ。
美琴はそれだけで気絶しそうになるが、頬をすりすりと上条の頬に擦り付ける。
すると、上条のにおいがしっかりと伝わってくる。
5分ぐらい堪能した後に、我慢をしてきた言いたいけど言えない言葉を言った。
美琴(・・・き。)
掠れて声がうまく出せない。
もう一度今度はしっかりと声に出す。
美琴(当麻・・・好き。大好き。)
上条は答えない。
でも、たとえ夢の中でもこの気持ちは聞いて欲しかったのだ。
現実じゃどうしても素直になれない。
ならば、せめて夢の中では素直になっておこう、と。
美琴(好き、好き、好き、大好きよ、当麻。)
『当麻』と『好き』、何よりも言いたかった言葉。
美琴はそれを夢から覚めるまで言い続けた。
それが寝言としてもれているとは気づかずに。
640Res/365.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。