過去ログ - 上条「それでも俺は・・・・・・。」
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44:>>1[sage]
2012/05/19(土) 20:43:39.64 ID:Y1IfTr3s0

もう、デートすることに二人ともあまり恥ずかしがらなくなった付き合って二ヶ月目のこと。

当麻が先に待ち合わせ場所にいて、当麻の下へ私が声をかけながら横断歩道を渡ろうとしていたところに事件が起きた。

いきなり飛び出してきたスキルアウトの車と私が接触したのだ。

当麻が異変にすぐに気づいて私の元に駆けてきたところまでで私の記憶はいったん途絶えている。

結果としては、少し接触してガードレールにぶつかったということで全治二週間ということだった。

もちろん、当麻は毎日お見舞いに来てくれた。

デートできないのはとても残念だったけれど、たまに当麻を交えて黒子たちと話しているのはとても楽しかった。

ファンの子達がきたときはかなり疲れたけど・・・。

この前私たちにいちゃいちゃする機会をくれた男の人もお見舞いに来てくれた。

どうやら、黒子に溺愛されているらしく、あの黒子が私と同等くらいにその人にじゃれていたのでどうやら私は白夜さんの役目を担っていたようだ。

白夜さんいわく「多少間違って進化しているけどね。」らしい。

白夜さんから見ても黒子の私に対する愛し方(?)は少々異常らしい。とほほ。

能力は大地を操ることができるレベル4で今は大学で自分の能力を応用したものを開発しているらしい。

たまに少し笑ったりするのだが、あんまり表情が変わらないことに少しだけ疑問を持っていた。

だからかもしれないけど、一度だけ「あまり表情変わりませんね」、とちょっと失礼な質問をしてしまったことがあった。

白夜さんは「元からなんだよ」、と優しく、だけどどこかさびしげに語っていたのでそれ以上聞かないことにした。

当麻ともすっかり仲がよくなったりしていて、よくからかわれてしまった。

でも、ある日当麻がお見舞いに来てくれて楽しく話をしていたときに一瞬だけ当麻の顔が変わった。

まるで、自分を攻めているかのような顔。

そこで私は当麻が思っていることを全て理解した。

ああ、当麻はもしかして自分の不幸のせいではないかと思っているのではないのか。

自分と付き合ってなんかいなければ、こんなことにはならなかったのではないのかと。

その日を機に、私は数回当麻のその顔を見た。

もうその顔を見るのはいやだった。

私のせいでその顔を見せるのが何よりいやだった。

だから私は退院当日、当麻にあることを告げた。



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