10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]
2012/04/29(日) 13:27:16.37 ID:NtxCfnkio
実際、唯の恋人でありながら、唯のことをいつから好きだったかと問われれば私は答えられない。
気がついたら好きになっていた、なんてノロケではなくて、気がついたら付き合っていた、そんな関係だから。
唯「……ごめんね」
唯はまた謝る。
確かに先に求めたのは唯だ。恋人を始めようとしたのは唯だ。謝る道理はわかる。
澪「……うん」
私は頷く。頷くしかできない。
私は求められた側だし、そもそも一時的な関係でも構わないと思っていた立場だ、頷くのが道理だ。
それに、唯がこうして別れ話を切り出してきたという事は、唯には私は必要ないということ。
私がいなくても構わないくらいに淋しくなくなったということ。そう考えれば、私だって果たす責は果たしたとも考えられないこともないはず。
あるいは、私ではダメだった、か。私では唯を支えてあげられなかった。どちらにしろ、私が唯の隣に居る必要は、もう無い。
感情的に考えても、理屈的に考えても、唯が別れると言ったらそこで終わりなのは間違いない関係。
そういうものだと私も覚悟して付き合ってきた。
……そのはずなのに、どうしてこんなに心が痛むのだろうか。
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