14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]
2012/04/29(日) 13:31:50.89 ID:NtxCfnkio
……いや、違う。勘違いだったのは半分だけだ。
澪「……ねぇ、唯」
唯「……なに?」
澪「……私の恋人としての付き合い方は、間違ってた?」
唯「………」
唯はたっぷり悩んで、こう告げた。
唯「……少し、淋しかった、かな」
澪「そっか……」
『澪ちゃんは私に何も求めなかった』と、唯は不満を口にした。
私はいつも通りの唯を求めていたんだけど、唯が言いたいのはきっとそういうことじゃない。
いつも通りを求めるだけで恋人としての何かを求めないなんて、恋人甲斐がない、と。きっとそういうことだ。
私は唯を尊重していたけど、その一方で私自身のことはどうでもよかった。
笑顔の唯を見ているだけで幸せだと言い張り、私自身がどうこうなれば幸せ、なんてことは考えなかった。
唯の幸せが私の幸せと言い張り、私に主体性のある幸せなんて考えもしなかった。
幸せにすることばかり考えて、幸せになろうとはしない。
相手からすれば、それは実にやりづらかったことだろう。
唯「でも私も、澪ちゃんの言う通り間違ってたんだと思うよ」
澪「私の?」
唯「成り行きで付き合うようなのは、よくなかったんだよ。少なくとも私達にとっては」
澪「……そう、だな。そうかも」
というか、きっとそうだと思う。
別れたくないほどに好き、という気持ちが別れ際にならないと出てこないような恋人関係なんて、望ましいはずがない。
唯「ごめんね」
澪「私こそごめん」
唯「うん…」
澪「うん……」
そうしてまた、少しの沈黙。
きっと、胸の内に渦巻く想いは同じ。「やり直したい」、これだけのはず。
でも、どう切り出せばいいのかわからない。いつもみたいに馬鹿話として笑い飛ばすのがいいような気もするけど、なかなか切り出し方がわからない。
唯も同じようにソワソワしていた……けど、急に思い立ったかのように机に向かっていき、件の手紙の束の一番下から一枚引き抜いて持ってきた。
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