過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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881:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/04/29(日) 22:06:50.54 ID:9DYYx8rJo





ランサー「我が主よ！どうか、どうかお考えを！！」




ランサーは目の前に立つ男に懇願していた。

ランサーの主たる言峰綺礼はその願いを聞く。

ふむ、と答えた。

ランサーはそれを「聞く」という意味と取る。

そして、騎士の礼を取ったままに主張していた。


ランサー「セイバーのマスターに不貞を働けと…！？そのような行為に何が意味あるのです！」

綺礼「………ああ、意味など無いな。ランサー、お前の忠義を逆手に取るような命令だったな……」


彼女は脅威だからな…、と綺礼が困ったように笑みを浮かべる。

ランサーはそれにゆっくりと、表情を柔らかくした。


ランサー「ありがとうございます、我が主よ。このディルムッド、感謝以外の言葉を……」








綺礼「―――私も、どうにかしていたらしい…………そのような堅物には、“便利なもの”があるというのを忘れるとはな」





綺礼はそう言い、大きく弧を描くように頬の表情筋を歪めた。

掲げるのは令呪。

ランサーの顔色が一気に絶望に変わる。

そして、綺礼は告げた。

ランサーに最も苦悩を与えるだろう命令を。




綺礼「令呪を以って命ずる―――セイバーのマスターを捕らえ、その身を恥辱と陵辱に任せ蹂躙しろ」





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