17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/04(金) 01:28:49.15 ID:ys/Ubfxh0
食べ終え、2人で食器を洗っていると、鈴が突然口を開いた。
「あたし明日、アンタより先に出るから」
「? 何でだよ?」
「察しなさいよバカ。一緒に登校して、変な噂立ったらイヤでしょ? ……まァ、ホントは停戦協定破っちゃってるから何だケド」
後半はよく聞こえなかったが、確かに一緒に登校するとロクなことになりそうにない。
「別に鈴相手だったら……」
「へ?」
その時はマジで口が滑った。鈴が顔をきょとんとさせこっちを見てきて、俺は俺で自分の発言にきょとんとしていた。
やべえ、今思い出しても顔から火が出る。
「あ、ぁぁアンタ何言ってんのよ!?」
「ち、違……ッ! 口が滑って、ああいやこれも自爆か!」
しばらくお互い黙って、ホントハズかった。
口は災いの元とはよく言ったもんだ。
「あ、ああああのさ」
「な、なななんだ?」
「…………な、なんでもない」
「…………そ、そうか」
しばらくギクシャクしてた。
今日はもう寝る。鈴は俺と同じ部屋で、俺のベッドで寝る。そして俺も俺のベッドで寝る。
……言っとくが俺がそうさせたわけじゃなく鈴の方から提案したんだからな。
そろそろ鈴が風呂から上がるころだろう。今晩は自分との戦いだ。始業式を前にして徹夜はキツいが、やるしかあるまい。
おやすみ。
何事もなく学校が始まれば、それが一番だ。
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