過去ログ - 唯「バドミントン部に入ることになりました!」
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◆YgQRHAJqRA
2012/04/30(月) 18:22:24.00 ID:Y0NnMhaH0
パンッ・・・ 試合開始。軽い力で飛ばされた羽は、ゆったりとした軌道を描き、澪たちのコートに落下してくる。
「ほいっ」
律は短い発声と共に、ラケットをしたから上に振り上げ、羽を高く飛ばす。おそらくこの羽は"クリア"で打ち返される、澪はそう思った。
「ふっ」
案の定、羽は"クリア"で返される。
高く飛ばされた羽はコートのインとアウトの境目をギリギリ狙った、いい動きをしている。
「はっ!」
高く跳躍し、叩き落とすように羽を打ち込む。
ネットギリギリを狙った"スマッシュ"だ。
(これは打ちにくいハズ・・・)
そう思い、澪は少し目を細めた。
だが、どんなに打ちにくい軌道だったとしても、予想外の展開というのはどの場面にもついて回る。
「だあぁっ!」
相手がスライディングの要領で羽を打ち返す。
かなりの反射神経、度胸がなければできない行動だ。
(打ち返してきたか・・・だが・・・!)
「それっ!」
再度"スマッシュ"をかます。
今度の"スマッシュ"は少し高めの軌道を描く。
「うぐっ!」
うめき声をあげ、必死に食らいつこうとする相手だったが、もう遅かった。
打たれた羽はあと数ミリというところで、ラケットを素通りし、無情に床に落ちる。
「 15 対 2 ゲームセット」
フィフティーン ツー
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