過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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15: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/01(火) 12:32:18.87 ID:CzeVlro+o

「深夜にしか行動していないからじゃないですか?
場所も路地裏とかですし」

「だとしたら食事などの世話をしている人がいるという事になりますの。
垣根さんすら切り捨てようとした一方通行さんがそのような誰かを頼るような事をするでしょうか?」

「……白井さん、流石に怒りますよ?」

白井が何を言おうとしているか察しがついたのだろう。
初春は声を低くし言った。

「落ち着きなさい、この街は普通ではありませんの。
第一位をむざむざ野垂れ死にさせるような事はないと思いますの。
一方通行さんは疲労で倒れたところを何者かに拉致された。
もしくは……カエル顏の先生、あの方が保護、もしくは監禁している。
そう考えた方が自然ですの」

「え? なんでそこにカエル先生が出てくるんですか?」

「芳川さんと知人、それだけであそこまでしてくれるなんておかしくありませんの?
妹達の保護、そして調整、さらにはご自身の病院を戦場とする。
少し寛容過ぎやしませんの?」

「それは……すごくいい人ってだけじゃ?」

「あの戦闘でロビーはというか一階部分はほぼぐしゃぐしゃですのよ?
それがニュースにすらなっていませんの。
あのお方はこの街の上層部、統括理事会に強いコネがあると考えた方が自然じゃありませんの?」

白井の目は真剣だ。
少なくとも白井はそう確信しているように初春には思えた。

「……確かに、白井さんのいう可能性もあるかもしれませんが……じゃあ、行ってみます?」

初春は少しだけ迷い、確かめる事を選んだ。

「馬鹿正直に行って『その通りだね?』と言うとは思えませんが……行きましょう」

学園都市で最も優秀であり最も問題児でもあると言ってもいい二人が、動き出した。


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