過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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17: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/01(火) 12:34:43.56 ID:CzeVlro+o

―― という事は……アレイスターは、まだこの件に自ら手を加えていたの?
あいつは、また……私から大切なものを……奪おうというの?

体全体から力が抜けた。
アレイスターには敵わない。
それを芳川はすでに一度痛感している。
あの時、実験記録、研究結果を消す暇さえ無く、何時の間にか奪われていた。
そこから、すべてが始まっていたのだ。
いや、もしかしたら十年前、既にアレイスターの中であの夏休み最後の事件は決まっていたことだったのかもしれないと芳川は思った。

椅子にだらしなくもたれかかり、目の前が真っ暗になっていくような錯覚にとらわれた。

その闇の中では、自分の大切な人がうずくまり泣いている。

それが、芳川から絶望を振り払った。

「……それでも、私は……諦めちゃダメなんだ。
一方通行が……私にとって一番大切な存在が苦しんでいる、それなのに、泣いて待ってるだけなんて……そんな弱い女じゃない。
大丈夫、私は桔梗よ。何があっても、大丈夫」



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