過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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26: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/09(水) 01:19:13.22 ID:NssaRfn2o

「彼は今とても不安定だ。
そこに親友である垣根君や彼にとって特別な存在である芳川君が来て変な方向に傾いてしまわないと言い切れるかね?」

「一人で部屋の中でぼんやりしているよりはましですの」

「君達は彼の様子を知るべきだったから、今知った。
ならば、彼らも知るべき時に知るだろうと思わないかい?」

カエル顏の医者の言う事は正しい。
いまの一方通行の様子をみたら、また一方通行が垣根達を見たら、恐らく両方ともいらぬ傷を負う事になるだろう。

「それでも……部屋に一人きりなんて、寂しすぎます」

初春は、静かに呟く。

「……だからこそ、君達が一番最初に気づいてくれて助かったね? 」

「何故ですの?」

「君達はこの子と近すぎず、遠くない友人だ、だからこそ君達になら、何か話すかもしれないと思ってね?
御坂美琴や上条当麻では彼に近過ぎるからね」

「私達が……いえ、私達には何もできませんよ」

「ただ、話を聞いてあげればいい。
近過ぎる人間に言えないという事もあるからね?」

カエル顏の医者は、それは僕たち大人には出来ない事だと言った。
一方通行が一番警戒しているのは大人だと悲しそうに微笑んだ。


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