過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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6: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/01(火) 12:14:32.22 ID:CzeVlro+o

〜〜〜

「一方通行……」

泣き腫らした目で携帯電話の画面を見つめながら芳川は、呟く。

「どうしたら、いいの? 私は……何が出来るの?」

ただ待っていればいいと思っていた。
それが自分に出来る事だと思っていた。
帰って来た時に、優しく包み込みおかえりなさいといってやることが、自分に出来る事だと思っていた。

だが、今のままでは一方通行は帰ってこない。
本心では助けを求めているのにそれに一方通行は何故か気づいていない。

ならば何故あんなメールをよこしたのか。

答えは簡単だ。

一方通行自身、芳川ならば、芳川桔梗だけが自分を救えると無意識のうちに思っているからだ。
もちろん、そこにたどり着くのに垣根帝督やミサカ00002号の助けが必要な事も、感じているだろう。
そして、それこそが一番の問題なのだ。
何故ならば、一方通行は垣根帝督とミサカ00002号には面と向かって拒絶の意を示してしまったからだ。
唯一、一方通行が拒絶を直接的に示さなかったのは、芳川桔梗だけである。

だから、一方通行は芳川にだけ、助けを求める事が出来たのだ。

しかし一方通行は芳川へと救いへと導く橋を、自分で落としてしまった。

そう、思い込んでいる。


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