過去ログ - ヴェント「安価でツンデレを克服したら、フィアンマに告白出来るはず…よね」
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101: ◆H0UG3c6kjA[saga]
2012/05/02(水) 23:58:47.54 ID:QwLpfyVY0

ニコ「どの様な事情があってその提案に至ったのかは分からないが、事が事、開始時期をこれ以上早めるというのはあまりにも尚早過ぎる」

右方「そうか。ならば予定通り執り行うとしよう」アッサリ

ニコ「しかし分かっているのだろうな、お「勿論」パタリ

右方(沈黙は金、雄弁は銀という言葉を知らんのか)フン

右方(『プロジェクト=ベツヘレム』。…俺様は世界を救う。…例えヴェントに宛てたあの日の言葉が嘘になるとしても、この手で何人を殺す事になったとしても、俺様は諦める訳にはいかない。何よりも、この世界の『救済』を第一に考えなければいけない。その為には無駄な温情等不要だ。むしろ邪魔なものだ。どちらにせよ俺様が『神上』になった暁には清廉なる神の光によって人間としての瑣末な考え等吹き飛ばされるのだから。全てこのプロジェクトのために準備してきた。ただ一度の成功の為に。どんな犠牲を払っても構わない。この世界を救えば、全ての人々を救えるということになるのだから。嫌な事を考えるのは、デメリットについて後悔するのは、救った後にすればいい)

右方「…すまんな、ヴェント」ポツリ

信用しかされていなくて、良かったよ。
信頼されていたならば、きっと裏切りになっていただろうから。







―――一2年後 


徹夜をした割に、固定して眠った時間はあったからか、不思議と眠気はない。かといって徹夜明け特有のテンションの高さもない。
元気が無いとは思えないが、病気…元気が無いかと問われれば、そうでもない。
言うなれば普通。何も変わらない朝。太陽は見えない。
本当に、どこまでも陰鬱で仕方のない朝だった。吐き出される息は白い。

聖ピエトロ大聖堂は壊され。テッラは死に。アックアは力を大幅に失い倒れ、私は学園都市の力に負けた。
教皇は昏睡状態。
フィアンマは戦争の引き金を引き、自分の目的の為に、此処、ロシアへ居るはずだ。
世界を救うと言っていた。よりによって、こんな方法で。
よく分からないものの、フィアンマにとってはこれが最善の方法だったのかもしれない。
ざく、ざく、と一歩進む毎に、足が雪に沈む。先の見えない砂浜を歩かされている気分だった。
昨年の事を思い返す度、甘くて苦い思いが胸の中を渦巻く。
どうしてこんな事になってしまったのか、私には、説明出来ない。他人にも、自分にも。
でも、フィアンマが間違っている事だけはわかる。
最後の最後まで、どうにも素直にはなれそうにない。でも、私が止めなければ。
フィアンマと対等に張り合える魔術師はいたって少ない。あの右手が無かったとしても、フィアンマは優秀な『火』のエキスパートたる魔術師だ。
戦うのに必要な霊装は持ってきた。もう二人で並んで歩く事も、こうなってしまっては不可能だろう。
完全互角に戦うのは無理でも、足止め位にはなるかもしれない。そうしたら、時間切れになって、計画失敗になったり…しないかな。
きっとしないだろうけど。分かってるわよ、そんな事。
もし、もう少しだけ素直になれていたら、好きだと言えていたら、理解の為に一生懸命取り組んでいれば、何か変わったかな。
それも答えは出ている。きっとNOだ。人に説得された位で自分の意思が変化してしまう男ならそもそも『神の右席』リーダーなんて務まらないし、こんなたいそれた事をしようとも思わなかったはずだ。



「懐かしい顔だ」


「別に、そこらのガキやロシア成教のシスターに肩入れする義理はないんだけどさ。いい加減、アンタがローマ正教を引っ掻き回すの、見てらんないのよねえ」


「得意の『天罰』は使えんと報告は受けているが?」


「その程度で終わると思ってるワケ?」



例え殺されたとしても、私はきっと、アンタを好きでいる。

どうせ伝えられないなら、最後まで強がりを突き通すのも悪くないわ。

ねぇ、そうでしょう?




<やり直しますか?>

>>105(YESorNO?)


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