過去ログ - ヴェント「安価でツンデレを克服したら、フィアンマに告白出来るはず…よね」
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126: ◆H0UG3c6kjA[saga]
2012/05/03(木) 20:34:13.55 ID:LTTOSKeY0

『魔女狩りの王』がその燃え上がる炎の色を変えんばかりに動揺したのは、返答の後の一瞬だった。

『異界反転(ファントムハウンド)』。国の一つや二つ、あっという間に世界地図から消し去ってしまう程の、災厄ともいえる恐ろしい大魔術。
どこの誰が発動させたのかは分からない。フィアンマはいたく面倒臭そうな顔をし、何とも形容し難い奇妙な色合いの空を見上げた。

「…まぁ、『永久凍土』よりはマシと言うべきかな? 俺様は寒いのは好かんからなぁ」

そう呟いて、右腕を掲げる。人間の、男性の普通の腕。その付け根たる肩からは、禍々しい巨大な腕が突如出現していた。
フィアンマの背後には、科学が生み出した少女の形を模した天使、最強最悪の白い怪物、『神の力』を自称するミーシャ―――サーシャ=クロイツェフが戦闘態勢で、というよりも正にこの瞬間に襲いかかっていたのだが。

「振り返る必要は」


「ない」




そうして彼は、軽い動きで右手を振った。

フィアンマがその瞬間『聖なる右』で滅ぼす対象へと精密に設定したのは、『異界反転』そのもの。
ビキリ、とガラスに大きなヒビが入ったかのような音と共に、空の色が元へ戻り、背後の『敵』は全て居なくなっていた。
一瞬で。あっさりと。只何気なく右腕を振っただけで。眼前の虫を払うかのような仕草、只それだけの動きで大魔術は、その元ごと崩壊した。
言葉にしてしまえば簡単だが、本来大魔術はそうそう簡単に消し去る事はおろか、影響を少なくするだけでも多大な問題が起きるが、フィアンマの『聖なる右』の力にその常識は通用しなかった。只、それだけの事。
口元を僅かに歪ませた赤き炎の男は、『第三の腕』の空中分解する様を見上げつつゆっくりと首を傾げた。

「今日はアンラッキーデイだな」

どこか歪んだ美しい青年は愉快そうにぼやいて、のんびりと伸びをした。





―――聖ピエトロ大聖堂


イノ「結局見つかりませんでしたね。というかお邪魔して大丈夫なんですかぼく」オロオロ

右方「一応教皇さんには形の上でも許可を取るが…まぁ、あれだ、俺様のペットという事で話を付けよう」ウン

左方「お帰りなさい、ですn…何ですかそれは」

右方「ん? 拾ったんだよ、見て分からないか?」

イノ(いたたまれない)シーン ボォオ

左方「」

右方「それよりも、ヴェントを見なかったか?」キョロ

左方「彼女は自分の部屋で反省中ですねー」コクリ

右方「そうか」ウーン


1.ヴェントの部屋に行く

2.教皇に『魔女狩りの王』を飼う許可を取りに行く

3.アックアに会いに行く


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