過去ログ - ヴェント「安価でツンデレを克服したら、フィアンマに告白出来るはず…よね」
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◆H0UG3c6kjA
[saga]
2012/05/02(水) 21:25:24.39 ID:QwLpfyVY0
前方「…私も帰るわ」
右方「そうか」コツ
前方「……」コツ コツ
右方「……」コツ コツ
前方(…怒ってる…のか。…違う?分からない)コツ コツ
右方「…ヴェント」
前方「…何よ」
右方「何か、悩み事があるのか」
前方「…アンタには関係無い」
右方「そうだな。俺様もそう思うよ」
前方「……、…じゃあ何で急にそんな事」
右方「…以前、…昔か。お前を救うと、俺様はそう言ったな」
前方「そういう言い方するとキザったらしくて吐き気がするわ」フン
右方「はは、人の本気を笑うモンじゃない。…俺様は、お前にとって信頼出来ない男か」
前方「…ま、リーダーとして信用はしてるつもりだケド?」
前方(信頼も、してる。…ただ、表には、出ないけど)
右方「…俺様に話す必要は無いが…悩みがあるなら、誰かに話せ。少しでも気は楽になる」
前方「…分かってる、そんな事」
右方「そうか」
夕陽に照らされ、長い睫毛が陰を落とすその目元や表情から、何を考えているのか、読み取る事は出来ない。
でも、何となく、心配してくれているということは分かった。寂しそうだ、とも感じ取った。
分かったところで、礼の言葉を紡げるというものでもないけど。
フィアンマの言うところの『救い』が何なのか、私には分からない。本気だという事しか、感じ取る事は出来ない。
彼は世界ごと私を救うと言った。科学を滅ぼすといったニュアンスではない。もっとスケールの大きい、何か。
どこか薄気味悪い、得体の知れない恐怖に似たものさえ感じさせる。
それでも、私はフィアンマが好きだ。
例え、嫌われてしまっても、とんでもない手段で世界を『救おう』としても、私はフィアンマを嫌いになる事は無いだろう。
同情してくれたからじゃない。弟を悼んでくれたからじゃない。心配してくれたからでも、暴言を聞き流してくれるからでもない。
きっと、私はこの男の本質が好きなのだ。どこか歪んでいて、おかしくて、狂っていて、その危うさの上に立つ美しさと、気高さと、優しさとが。
到底、言葉程度では表現出来ない感覚だった。感情だった。
―――聖ピエトロ大聖堂
前方「……」
右方「さて、と」ノビー
前方「……フィアンマ」
右方「ん?」
前方「…何でもないわ」
右方「…そうか」コツ キィ パタン
前方(部屋に戻ろう…)
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