過去ログ - 貧乏神「私がメイドですかッ!?」
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123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/01(月) 07:57:55.06 ID:gxR41lMDO
弁財天「で、アタシの部屋はどこだ?」

貧乏神「なにをさも当然のように泊まろうとしてるんですか! さっさと帰ってください!」

弁財天「お届けしようかな〜? 文明開化の音を辺境の皆にお届けしようかな〜? 特に貧乏くさい奴へと重点的に」

貧乏神「暴力外交反対ッ!」

弁財天「さて、家主さんに一つ許可を取ってくるとするか」

貧乏神「いきなりスルーしないでください! それに人形さんはケチですからタダで泊めてくれるなんて事はありませんよーだ!
 ボッタクリ価格を提示されるのがオチです!」

弁財天「ご忠告ありがとさん」

貧乏神「ふんっだ!」

 弁財天がひらひらと手を振りながら、人形の去っていった方へと廊下を進んでいく。
 貧乏神はどうせ人形に許可されないだろうとタカを括り、不機嫌そうに腕を組んで弁財天の背中を見送った。が、数分後──

弁財天「泊まるのオッケーだってさ」

貧乏神「うそーん!?」

弁財天「全財産だと言ったら、二万で折れてくれた」
 そう言うや、ニヤニヤと他人を小馬鹿にするような笑みを浮かべながら財布を服の裾から取り出す弁財天。
 財布はブランド物のしっかりした皮の作りで、これみがよしに開かれた財布の中身も万札がズラリと重なっていて外面に劣らぬ偉容を誇っていた。いやがった。

貧乏神「人形さーんッ! コイツ、もっと金を持っていやがり──はぶぅッ!?」

 言ってる途中、弁財天のボディーブローが貧乏神のみぞおちにクリーンヒット。
 貧乏神は膝からその場に崩れ落ちた。

貧乏神「ぐ、ぐふっ……物理攻撃は……反則……」

弁財天「うっせ、ソロライブすんぞ。……で、アタシの部屋はどこだい? 従業員さん?」

貧乏神「……私も昨日来たばかりだからよく分かりません」

弁財天「じゃあアンタの部屋に連れてけ。お互い、色々と話したいこともあるからな?」

 そして弁財天は床にへたり込む貧乏神の肩を抱き、体を支え、曲げ、自分の両肩の上へと貧乏神の体を仰向けに倒し──

貧乏神「わ、私は別に話したいことなんて……って、何でアルゼンチン・バックブリーカーの体勢になってるんですかーッ!?」

弁財天「めきめき〜、めきめき〜」

貧乏神「ぐべっ!? ギブ! ギブしますからもう許してー!」


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