過去ログ - あずさ「蒼の黒さは」
1- 20
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/01(火) 22:20:10.91 ID:BaNO6aKD0
「それからもう一つ。
言葉にしても伝わらないこともある、でも、例えそのどちらだとしても、相手のことを思うのをやめてはだめ。
自分は自分の世界で生きているのよ。
そしてその世界は私たちが見たり、感じたり、考えたことの結果としてできているの」

私に向けた真剣な言葉は、そこで拡散せず、私の世界の一部になった。

僕の目を見てそう言うあずささんの瞳は、少女とは違う、大人の女性の強い意志を湛えていた。

「そうですね、多少は柔らかくなったと思っていましたけど、まだまだ硬いみたいです」

「何でもノリと気合だけではないんだ……」

「コーヒーでございます」

「遅っ!」

えっ、今の千早のリアクション!?

「うふふふ」

「ち、違うの!
いままで真剣な話し合いをしてきて、結構前に頼んだコーヒーが今になってきたから、
タイミング的に、さっきのパフェはすぐ出てきたのにどうしてとか思って、
これはあれよ、いわゆる一つの……」

「あはは、あずささんの言ったことって、こういうことなんじゃないかな!
表情もキラキラってしてたよ!」

……こういうことなのかしら、
今まで私ができなかったこと。

今まで私に足りなかったもの。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
27Res/16.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice