17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)
2012/05/02(水) 06:32:09.27 ID:KtDbDKgO0
慌てて隠す朝比奈さんは、隠れていないのに気がつくとソレをパジャマの胸の部分に入れてしまった。そして俺を見つめること5秒くらいだろうか。その惨事を認識したであろう彼女は俺と同じくベットの端に頭からダイブするとそこから動かなくなってしまった。
「うぅ……こんな事あんまりですぅ」
「ま、まぁ落ち着いてください。俺は……俺は何も見てませんから」
立場が逆転してしまったかのような。そんな光景であった。ってか何でベットの上にソレが転がっているんだ?
「さて、気を取り直して帰りましょう」
「……キョンくん。ちょっとだけお時間もらえますか? あまりにもショックで……」
「わかりましたよ。気が済みましたら声を掛けてください」
やれやれ。午後11時と言うのは俺にとって鬼門の時間だと、そう位置づけるにはごく自然な事であった。
時間を下さいと言った彼女はそのまま動かない。それもそうだろう、ショック度数から言えば俺のナニシーンなど軽く吹き飛ばす威力なのかも知れん。まぁ俺は俺で相当ショックなのだが。
「もうキョンくんの顔が見れません」
「そんな……俺は気にしてませんから」
「ううん、だってそんな……そんなモノまで見られちゃったんだもん」
「大丈夫俺は何も見てませんから」
しどろもどろにその無念さが伝わってくるぜ。まるで怨念がかったその小さな声に彼女の無念さが痛いほど分かってしまう。
「俺だって、朝比奈さんに見られてはいけないシーンも十分に見られたわけですし」
「違うのっ! あたしも見たくて見たんじゃなくて、あの……キョンくんのそのま、マスター……ふぅえ〜〜」
と、その時であった。
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