過去ログ - 魔王「16歳になったので勇者を倒しに行く」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/02(水) 23:33:10.54 ID:f6EgXf4Y0
勇者「……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

勇者「うわぁぁあああああああああああああああああああああ！！！」

魔王「……光が……ｯ！」


勇者が叫んだ瞬間、謁見の間は眩い光に支配された。
その光は勇者を中心として、波紋のように果てしなく広がっていく。
気付けば聖なる気がどんどん部屋に満ちていって、それは誰かに優しく抱かれているような、そんな暖かさのようなものを魔王たちに感じさせていた。


魔王「な……なんだこれ……？」

王様「くっ……まさかこやつは……ｯ！？」

光が放たれるのに呼応するように、大きな力のようなものが勇者へと集まっていくのが魔王には感じられた。
そして、魔王は直感的に理解した。
勇者は何か大きな力で対抗しようとしている。この理不尽な力の差に。あるいは必死に抵抗しようとしているのかもしれない。彼女の持っている本当の力を以って。

そう、勇者は今この場でだけ、自らの封印されし力を解き放ち王を倒そうとしていた。

仮初の解放にて――

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