過去ログ - 魔王がいなくなったと思ったら死神が侵略しに来ました
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153: ◆HTlu27uC.s[saga]
2012/10/07(日) 23:15:25.34 ID:9v2lXuFA0


???「いや、そうでもないぜ?」


じゃらり、と鎖帷子を揺らし、男が立ち上がる。は20そこそこといった若さで全体的にほっそりした印象を受ける。だが、細身ながらも
その腕は鍛え上げられており、無駄な肉が一切無い。ロミオが派手に鍛え上げられた太マッチョと形容するなら、この男は細マッチョと言える


???「おれの師匠が言ってたんだけどよ、不死身って呼ばれる奴には3種類あるんだと」

???「1つは”嘘をついている奴”。幻術とか超回復とかクローンとか双子でした〜とか、小細工大細工労して不死身と思わせるような奴ら
    だな。こういうタイプは弱い奴が多いだからバレまいと必死で隠すばかりで、看破されればもうおしまいって感じだな」

???「2つめは”ガチで不死身な奴”。人外なのか、そういう能力なのか、まぁとにかく本当に不死身な奴らだな。こういうタイプは厄介だ
    不死身であるが故に死を恐れないから、どんな攻撃も構わず突っ込んできたりする。だがそういう時は殺すより封印、封殺。身動きを
    取れなくしちまえば脅威じゃないって言ってたな」

???「3つめ、ぶっちゃけ一番厄介で一番脅威で一番強い――――”余りに強すぎるが故に死ぬ可能性が想像できない奴”―――だ」

???「説明不要そのまんま、なんだけど……なぁ、おれはさぁ、お前はこの”三番目”だと思うんだが、どうだよ?」


男は、死神やユイが目の前で捕まった時もその後もその場から一歩も動いていない――メイドに聞いた


メイド「…………」カチカチ


メイドは男の話を無視し、ゲーム(ギャルゲー)を続けていた


???「なぁ」

メイド「……」カチカチ

???「おい」

メイド「……」カチカチ

???「ニホンゴォウ、ワカリマァシュカァ?」

メイド「……」

???「……渾身のギャグも無視ですか、ふ〜ん」

ザッ ザッ ザッ ザッ


無反応なメイドに何かを言うわけでもなく、男はメイドの周りを片足を引きずって長方形を描く様に歩く。靴の裏に何かを仕込んでいる
わけでもないようで、コンクリートがむき出しとなった床には何かが残るわけでもなく、ただ擦っているだけのように見える


???「それじゃあ仕方ない。やる気出してもらいますか……なぁジュリエットさんよ」

ジュリエット「?……何かしら?」

???「報酬はもう貰っちまったけど――――別にこいつとバトっちまっても構わねぇんだよなあ」

ジュリエット「え?はっ?」

???「そんじゃ、行ってきまーす♪」




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