過去ログ - 魔王がいなくなったと思ったら死神が侵略しに来ました
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168: ◆HTlu27uC.s[saga]
2012/11/11(日) 22:33:59.46 ID:jlL2Gb5t0


だが、幸運にもシンザの望みは叶う結果になる


メイド「10分経過」

シンザ「あ?」

メイド「10分間、マスターから今回の戦闘に関する命令を受け付けなかったため、独自に戦闘行為を開始します」


メイドは主人の命令に忠実である。このシンザの半分ほどの年しかないであろうこの幼女は、自身の危険すらも自分の意思では動かないのだ。


シンザ(ははぁん……逃げてたわけでもなく、時間稼ぎでもなく、ただ戦えと言われなかったから……か、なるほどね)


そして、シンザは目の前にいる幼女の正体がようやく分かった


シンザ(いまいち掴みどころがねぇと思ったら、掴むところがそもそもねぇんだな……こいつは―――――)

メイド「戦闘開始」

シンザ(―――――こいつはただの、人形だ)

ひゅん!! 


前へと跳躍しその勢いで放ってきた幼女の拳をシンザは体ごと横へ移動し容易く避ける。同時に、跳躍の勢いをそのままに先ほどまで自分が立って
いた場所を通り過ぎるメイドを目を凝らして観察する

恐らくは胸部を狙った一撃であっただろう拳、それを形作る指、手首から肩まで伸びる幾つも
の筋肉がついているであろう腕、外れた事を即座に認識したのか避けた自分の姿を追いかけ映し出している目、既に跳躍に必要な動作を終えた足
を、一瞬ながらも、じっくりと見る(断っておくが、シンザは幼女を視姦する趣味などない)

そして、世界で見れば一瞬ので取るに足らない、シンザにとっては貴重な時間を終える

再び地に足をつけたメイドは、もう一方の足を地に着けると同時に体を前に折り曲げ手を地面にある三つばかりのコンクリートの
小さな欠片を掴み取って反転し、二撃目を待っているのであろうシンザの顔面へと反転した勢いと腕力で投げつける


メイド「……」

ヒュン

シンザ「はずれ」


これも、シンザは首を捻って避ける




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