過去ログ - 魔王がいなくなったと思ったら死神が侵略しに来ました
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171: ◆HTlu27uC.s[saga]
2012/11/11(日) 23:01:25.00 ID:jlL2Gb5t0


〜〜〜ビルの外〜〜〜


ジュリエット「ねぇ、ロミオ」

ロミオ「何?」


上の階ではユイが状況の打開を必死に考え、下の階ではメイドが戦闘を開始した頃。ロミオとジュリエット(だが男)はビルの外にいた裏口の方にいた
裏口には一台の車が止められており、そこにロミオはアパート襲撃のための必要な荷物を積み込んでいた


ジュリエット「本当にやる気なの?」

ロミオ「当たり前よ。私達が生きるには”負けた”なんて事が万が一にでも他の奴らに知られたらマズイでしょ?」

ジュリエット「それはそうだけど……」

ロミオ「何?どうしたのよ」


秘密の魔王であるジュリエットはユイに触れることでアパートの居場所を突き止めていた

その際、名前まで知る時間は無かったため分からなかったが、複数の女と子供の顔が見えたのだ。(ジュリエットの能力は情報を知る時文字として頭の中に
入ってくるだけではなく分かりやすく映像として入ってくる事もある)その中の女の一人がどこかで見た気がしたらしい


ロミオ「……で?どこで見たかも分からない女一人を警戒してやめろって言うの?」

ジュリエット「……まぁ、そういうことになるかもね。攫い屋やってるだけに色んな商売相手から触れて秘密を見てきたけど、私もさすがにそれ全部を
       覚えてる訳じゃない……でもその私が名前が出てこなくとも覚えていたってことはよほど警戒してたってことよ
       嫌な予感がするのは間違いないわ」


ロミオはジュリエットの話を聞きながら車の荷台に荷物を積み込んでいた


ロミオ「それでも都合がいいじゃない。その女只者じゃないって事でしょ?けどこっちには昨日雇ってた魔術師達よりも核上の上級魔術師5人よ?」

ジュリエット「それを聞いてもなんだか不安が尽きないのよ、なんていうか……」


ジュリエットはただ不安だった

どちらかと言えばロミオはジュリエットより頭が良くない

商売の交渉は上手いのだが、それ以外はというと、いつもどこかで失敗することが多い

今回、自称死神の男を封じるために雇ったシンザという拳法家にしても、捕らえる方法はシンザに考えさせ、雇い主の指示を待たずに独断行動したことを
許している。あのメイドが強いとは言っても、もしそれがシンザの満足のいくものでなかったら、最悪自称死神といったあの男に挑みかねない
シンザの性格上、拘束された相手に挑むわけも無い。結果、あの男の拘束を解く事にもなりかねないのだ

人を雇うなら、もう少し相手の性格に考慮してもいいだろうに

というか、金さえ払えば完全に味方に付けたとでも思っているのだろうか?





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